ドリルは漢のロマンだ




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華国非公式資料


華国系人材の『非公式』な資料。あくまでフィクションな小説ですよ?

 レイファン
華国第二王女。幼少の頃より武芸には天才的才能があったが、そのためか粗暴、かつ極めてわがままに育つ。中原に媚び、姉ヤンファンを人質に差し出した父フォンルへの反抗もあった。自分より弱い者を師と認めなかったため、礼儀作法の教師を含め何人もの師範、教師が半殺しにされて追い出された。当時華国の筆頭武芸師範であったツーロンによって、ようやく基本的な礼儀作法、剣術などをたたき込まれる。16歳の時に政略結婚を強いられて家出。セイロウ山の山賊の仲間入りし、大いに暴れ回る。

ヤンファンが数年に一度、里帰りを許されて華国に戻ってきた時だけ山を下りて会いに行っていた。ヤンファンの死を聞き、山賊を率いて下山。王宮に押し入ると父を詰問。ヤンファンの代わりにヤンルを人質にやると聞かされると激怒して、父を殺害。自らが王位につく。華国の民はヤンファンへの同情と弱腰なフォンルへの怒り、長年に及ぶ従属の歴史が腹に据えかねていたため、レイファンの即位をむしろ歓迎した。

弱肉強食を信条とし、強い者には敬意を、弱い者には蔑視を与える。しかし今は弱くても強くならんとする者には暖かい視線を向けることもある。戦場においては二振りの青龍刀を振り回し、舞を舞うように敵を斬る。逆らう者にはいかなる容赦もしない。勝利に対する正当な対価として、当然のように略奪を行う。が、山賊暮らしが長かったためか、財宝よりも肉や酒を好み、それらが十分にあれば、それで満足して宴会を始めるのが常だ。

強いて残虐に振る舞っているわけではないが、生まれつきの強者であるために、弱者の生き方や立場を理解できないことが多い。「泣き叫んでる暇があったら、殺されないために生きる努力をしたらどうなんだい!」「人を殺すってことは、殺される覚悟も出来てるってことだろう?」「ようやく意見が合ったねぇ? 自分の主張を守るために戦うってのは、逆らう奴は殺すって意味だろ? さぁ、殺し合おうか!」


 シャン
ヤンファンの侍女。元ネタは後宮小説の江葉。華国でも高位の、ただし暗殺などを請け負う裏稼業の家の生まれ。その聡明さ、利発さ、体術、毒が効かない体質から幼い頃からヤンファン付きの侍女兼毒味役兼ボディガードとされ、長く中原に留まることとなった。美しく優しく、非の打ち所のないヤンファンは貴族に大いに優遇されてたのに対し、侍女であるシャンは下等な蛮族の奴隷として扱われ、貴族やその下男たちにすら辱められる。

貴族などより、汚れを知らぬヤンファンにむしろ殺意を覚え、ついに毒殺(実家が暗殺屋さんだから、お手の物)。華国に戻るとヤンファンは虐待されて死んだと嘘をつく。自暴自棄になっていたシャンは、華国と中原が戦争になろうともうどうでもよかったのだ。レイファンが父を殺して王位につくと、「この女なら中原に手痛いしっぺ返しをしてくれるかも知れない」とその果断さに好意を抱き、側近となる。

レイファンの側近として、戦場において、軍議の席において、常に冷静かつ冷酷な判断を下す。レイファンに対し、忌憚のない意見を進言できたのはシャンくらいである。ヤンファンと同年代なこともあり、レイファンは彼女に姉の影をみていたせいもある。「奪うことしか学んでいない貴族の子弟なんか、生かしておいてもしょうがないでしょう?」


 ヤンル
華国の王子。ヤンファン、レイファンの弟。長姉ヤンファンに似て大人しい性格で常識人。レイファンの横暴でいつも被害を受けるのは彼。いわばいじめられ役。華国一の受難者。武芸よりも学問好きで、セイロウ山から仙術を修行していた道士カクート先生を招き、魔法を始め様々なことを学ぶ。

魔法においても八方美人な性格が災いしたのか、手広く学んだものの、どの分野でも奥義を究めるには至らなかった。まともに修行せずに、素質だけで火Bを使えるレイファンと比べては彼が可哀相というものか。軍議において積極的に発言することは少ないが、補給、占領地の治安維持、内政などの面倒ごとは全て彼に任されている。ヤンル無しでは華国は成り立たないといっても過言ではない。「はわわわー、敵が来ちゃいましたよ、姉上ー!」


 ツーロン
神槍の、という二つ名を持つ華国随一の武芸者。独身。漢字で書くと子竜。元ネタは言わずもがな。元は華国の筆頭武芸師範。後にレイファンの師匠役につく(非常に若くして武芸師範の座についたが、これはレイファンの教師役とセットになっていたので、他の武芸者が辞退したともいう・・)。レイファンの家出後、武芸師範の地位を捨てて、武者修行の旅に出る。あらゆる武芸に通じているが、特に槍の技は神技にまで達している。神弓のファラン(花栄)は良きライバルだが、得意武器が違うため、直接対決はしていない。

清廉潔白、質実剛健、極めて禁欲的で堅苦しく、頭のなかは常に武芸のことで占められている。寡黙で、意見を表明することは少ないが、自分の役割は完璧に把握し、行動によって意志を示す。華国軍に合流したのはレイファンを諫めるためだが、世界各地に居るであろう強豪と渡り合う目的もあった。

「揺れるな我が心。心が鈍れば、刃も鈍る」「武に生き、武に死す。なんの心残りがあろうか」


 バズン
ルーンバイル第二の勢力を誇る海賊、禿頭紳士団の団長。当然ハゲ。その輝きを保つため、頭皮のお手入れには余念がない。腕力はあるが、少々というかかなりのお馬鹿。蒼雨海賊団のシャルレインに出し抜かれることもしばしば。また、禿頭紳士団は基本的にはハゲしか入団できないので、どうしても蒼雨海賊団に人数的に負けている。その分、一騎当千だとバズンは豪語しているが・・。

本能(性欲)だけで生きてる野獣。男も女もオッケーな博愛主義者。一度や二度拒否されたくらいで諦めない頑張り屋さん。野獣なので本能的に相手の強さを読みとり、レイファン、シャン、ツーロンには勝てないと見たので、この三者にはへこへこしている。それでも一度、シャンに言い寄ったときに「男はツーロンみたいに渋いほうが格好いいわ」と言われて、ツーロンに挑戦。素手の勝負だったが、正統派格闘術の使い手でもあるツーロンにはやはり勝てずに、こてんぱんにのされた。

何弁とも言えぬ、怪しい方言を使う。自称漢弁らしい。なに県民だ、こんちくしょー。「うほ!」「アッー!」「どーんとわしの胸に飛び込んでくるがよかー!」「この禿頭の輝きにかけて誓う!」


フォンル
華国王。長女を人質に出したせいで、国民的人気はがた落ち。その後長男も人質に出そうとしたら、家出したはずのドラ娘が戻ってきてぶち殺された。「これが華国を保つための道なのだ、なぜ判らぬ!」


ヤンファン
華国第一王女。人質として、幼い頃から中原での生活を余儀なくされた。華国一と謳われた見事な黒髪の持ち主。実際には登場せずに、思い出の中だけで語られる存在としてキャラを作った。どんな時も笑みを絶やさず、優しいだけの女性と思われがちだが、実際には強い意志の持ち主で、レイファンを叱りつけたのも一度や二度ではない。また、そうでなければレイファンが敬愛するわけもない。「レイファン、本当に悪いことをしたと思っているなら、私の目を見て謝りなさい」「ヤンル、強くおなりなさい。そしてレイファンを支えてあげて」


 カクート先生
本名はセト・カクート。後宮小説と水鏡先生から。青い目、高い鼻、白い肌、無論華国人ではない。西方の怪しげな小国の生まれで、仙人になるためにセイロウ山で修行している道士。怪しげな言語を操る。口癖は「グッド グーッドディース!」

その幅広い知識からヤンル君の家庭教師兼後見役に抜擢された。エロのためには努力を惜しまない人格であり、下着泥棒、覗き、女装して女湯に潜入などあらゆることに手を染めた。それをいつも止めようとするヤンル君が潔癖性になってしまったのも無理からぬことか。「ホーホホホ! 女体ノ神秘ハ、魔術ノ神秘ヨリモ奥深イノデース、やんる君ハ、マダマダオ若イデース!」「オー! ソレ違イマース! パンティ被ッラ、『ふおおおおお!』デースヨ?」

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華国隣接会話風SS


レイファンvsカイル隣接イベント
カイル「あなたが大陸東部の平和を乱し、アメノミハシラにおいて虐殺を行った華国の王女ですね」
レイファン「いきなりご挨拶だね。・・若い若いと聞いちゃいたが、まるっきり子供じゃないか。  あんたの国じゃ、こんなのを担いでいるのかい?」
フェミナ「私たちのリーダーを馬鹿にしないで欲しいわね。私たちは自分の自由意志で彼に従っているのよ」
カイル「なぜ虐殺なんか行う必要があったのですか! いかなる理由があっても許されることではありません」
レイファン「はン、許さないってなら、どうしようってのさ」
カイル「成敗します! 」
レイファン「ははは、成敗とはね。お偉い正義の味方が、悪の殺人鬼を成敗しようってわけかい。お笑いだねぇ、シャン?」
シャン「・・・・」
レイファン「シャン?」
シャン「(・・・か、可愛いわ・・。
 ああ、なんて可愛い男の子! ふっくらしたほっぺに、さらさらの髪、澄み切った瞳、四肢の伸びきらない未成熟な体!
 ああ、か、監禁したい!!!)」
レイファン「ちょっと、シャン。あんたもなんか言っておやりよ」
シャン「(優しく、優しく監禁して・・。あんなことしたり、こんなことしたり。
 あまつさえ、あんなことまでさせちゃったり、してあげたり。・・うふ・・うふふ・・
 なにも知らない少年に、イロンナコト、教えたあげたい・・ッ!)」

じゅるり

レイファン「シャ、シャン・・? ちょっと、よだれ垂れてるわよ?」
フェミナ「なんだい、そっちの姉さんは何か病気かい?」
シャン「(・・この女・・。私が監禁して可愛がってあげるべきカイル君を、この女が独占してる・・!?
 すでにこの女に、汚されているかも知れない、私の・・私のカイル君が!
 許せない・・許すことなどできはしない!! )」
レイファン「どうしたってんだい、シャン!」
シャン「うふ、うふふ、うふふふふ・・。そこの天馬騎士さん、生まれてきたことを後悔するほどに、じっくりたっぷりねっぷりと殺してあげるわ・・!」
フェミナ「え! あたしをご指名? なんで?」
カイル「よくわかりませんが、フェミナさんを殺させたりはしません! 僕が相手です!」
シャン「もちろん、カイル君はその後で、ゆっくり相手をして、あ、げ、る! おーほほほほ!!」
レイファン「(シャンが壊れちまった・・)」


レイファンvsイザナギ隣接イベント
レイファン「アレがアメノミハシラの王様かい? なんだか、今にも死にそうな顔色してんじゃないか」
シャン「死に至る業病を煩っていると聞いたわ」
イザナギ「そなたが華国の王女か。我らの間には不幸な歴史があるとはいえ、そなたらが帝国の支配から脱したというなら、もう戦う理由はないはず」
レイファン「その不幸な歴史って奴で、うちの連中はあんたらを恨んでいてねぇ。悪いが復讐させてもらうよ」
イザナミ「それでは復讐の連鎖が続くではないか! どこかで相手を許さねばならぬ。これをよき機会と考えよ!」
レイファン「・・あのオバハンは?」
シャン「イザナギの妻かしらね。格好からすると巫女のようだけど」
イザナミ「華国の王女よ! 山猿でないというなら妾の言葉が理解できよう」
レイファン「・・微妙にむかつくわね。あんたが、その『ひょろ男』を夜に頑張らせすぎてるから、死にそうになってんじゃないのかい? ほどほどにしときなよ、あーはっはっは!」
イザナミ「ぬう、妾を侮辱するか、山育ちの蛮族の分際で!」
レイファン「はん、やっぱりそいつが本音かい。まぁいいさ。」

ツーロン「イザナギ王、お久しぶりです」
イザナギ「お、貴公は確かツーロン殿。あなたがこの侵略軍に加わっているとは・・」
レイファン「なんだい、知り合いかい?」
ツーロン「以前、手合わせをしたことがある。病身とは言え油断してはならん、アメノミハシラ最強の剣士だ」
レイファン「ふん。手合わせじゃ、どっちが勝ったんだい?」
ツーロン「三度立ち会い、一度負け、二度勝った。しかし、その太刀はまさに神速。もし病が無ければ、  最初の一太刀の速さを保つことが出来ていれば、三度とも負けていただろう」
イザナギ「あれから、さらに修練を積まれたか」
ツーロン「いかにも。出来ることならば、病無きあなたと立ち会いたかった・・」
イザナギ「是非もない。・・いざ!」


レイファンvsフィール隣接イベント
レイファン「なんか、ここの大将もずいぶん若いらしいね」
シャン「軍を率いているのは13歳か、14歳だったかの少女よ。この国は共和制といって、民衆自身が自分たちの代表を選び、彼らによる会議によって国政を定めるそうよ。彼女は軍事部門のトップということね」
ツーロン「元々は帝国領だったのだが、独立したのだ。事情は華国と似ているな」
レイファン「ふぅん? なんだってそんなガキなんだい?」
シャン「さぁ。そこまではわからないわ。有力者の娘だとか、なにか特殊な力があるとか、そんなとこかしら?」
レイファン「それにしたって、戦争なんてやったこともないような奴を祭り上げるかねぇ。んー、師匠、ちょっと『一当て』してきてくれないかい?」
ツーロン「よかろう」

レイファン「・・どんなもんだった?」
ツーロン「士気は高く、戦意は旺盛。武装も良いな。都市部に依っているだけのことはある」
レイファン「ははは、師匠は人を褒めるのが好きだねぇ。あたしが聞きたいのはやつらの欠点さ」
ツーロン「そなたも見ていたであろうが、ふむ、一言で言うと素人だな」
レイファン「やっぱりね。戦争を知らない素人が武器を持って立ち上がったって感じだぁね。戦争、殺し合いってのは素人にやらせちゃダメさ。こういうのは狂気を頭の中に飼ってる奴じゃないとねぇ」
ツーロン「陣立ては兵法にかなった見事なものだが」
レイファン「右手に川、後方に山。ああ、まさに兵法書通りだねぇ。あんまり正直すぎて笑っちゃうよ。その兵法書には、裸一貫で川を泳いで渡って襲撃をかける海賊や、カモシカのように絶壁を駆け下りることができる華国兵のことは記されてないんだろうねぇ。・・バズン!」
バズン「うぉい!」
レイファン「相手の右手、向こう岸から威嚇をかけろ。せいぜい敵の目を引くように!」
バズン「おまかせじゃい!」
レイファン「シャン!」
シャン「私は後方に回って、山から奇襲ね? まかせて」
レイファン「シャンが奇襲をかけ、相手の陣に動きがあったらあたしが正面から攻める。バズン、川向こうにいるあんたは、多分無視されるから、そこで渡河して攻撃しな。まさか船もない部隊が川を渡ってくるとは思わないだろうからねぇ」
ツーロン「ふむ、的確だな」
レイファン「相手の兵士も大将も素人だが、何人か熟練の将が居る。師匠はそいつらの相手をしてもらうよ」
ツーロン「了解だ」
レイファン「さて、前方から強襲、後方から奇襲、さらに右からも攻められて混乱する陣立てを、どこまで立て直して反撃してこられるか、お手並み拝見と行こうかねぇ」

バズン「おー、あれが敵の大将じゃな。めんこいのぉ」
ヤンル「フィールさんという名前だそうです」
バズン「おお? ヤンル殿も来たんかいの」
ヤンル「相手に女性が多いので、バズンさんが功を焦って突撃しないように、と」
バズン「わしゃ、信頼ないのぉ」
ヤンル「はは。あのフィールさんは、あの歳で共和国の自警団代表という重責を担ってるそうです。あんなに可愛らしい、普通の女の子に見えるのに、大変ですね」
バズン「しかし、まぁ、めんこい大将に、ほれあっちの鎧の女将軍も綺麗じゃのう。おうおう、元気な娘っこも走り回っておるわい。・・選り取りみどりじゃのぉ・・ぐふふ!」
ヤンル「戦争に勝ったとしても、女性にひどいことをしちゃダメですよ!」
バズン「がっはは、『勝った後のお楽しみ』が無ければ、命をかけてまで戦ったりはせんわい。正義だの自警だのの名の下に敵を殺すよりも、よっぽど正直じゃろ? いくさの本質、殺し殺される、犯し犯されるっちゅーのは綺麗事じゃないんじゃよ。狂って無い奴はやっちゃいかんのじゃい」
ヤンル「う・・でも、それじゃ負けた方が可愛そうです」
バズン「負けた奴は全てを失うんじゃ、それがいくさよ。だからしてどんな卑怯なことをしてでも勝たなきゃ駄目なんじゃよ。・・はてさて、ヤンル殿はあの娘っこにご執心かの?」
ヤンル「い、いや、そういうことじゃなくて。一般的に女性は丁重に扱うべきかと、その」
バズン「男も女もなか。わしぃらを殺そうと待ちかまえてる奴を、丁重には扱えんばい。殺されたくなければ、犯されたくなければ、そもそも戦場に出ちゃいかん。戦場に出てきてる以上、その覚悟はあるんじゃ。つーことはじゃな、勝ったらヤりまくっていいってことなんじゃよ」
ヤンル「駄目ですよー!」
バズン「わかっとる、わかっとる。(ヤンルの肩を叩きながら) あのめんこい大将はヤンル殿の好きにしてええ。わしゃ、他ので我慢するばい。いやぁ、楽しみじゃのう!」


レイファンvs人魚隣接イベント
ヴァロア南にて
ヤンル「姉上、海です!」
レイファン「お、おおぉ!? 真っ青じゃないかい、これが海だって!?」
シャン「ホウライからここまで、山の中ばっかり通ってきたから、海は見えなかったものね」
レイファン「かー、綺麗なもんだねぇ? アメノミハシラの海と全然違うじゃないかい」
シャン「ずいぶん気候が違うもの。でも、本当に、砂浜も海も綺麗ね」
ばっ、ばばばっ、ばっ! (ぶるるーん)
レイファン「うおおぉぉーーー!!」
シャン「ちょ、レイファン何やってんのよ」
レイファン「決まってんじゃないか、泳ぐんだよ!」
シャン「だからって、いきなり服脱ぐことないでしょうに」
ヤンル「ああ、姉上。せめて水着を着てください」
レイファン「海が呼んでるんだよ! うぉぉお!」
だだだ! (バイン、バイン) じゃっばーん!
シャン「下帯一つで・・。恥じらいってものを知って欲しいわねぇ」

クーニャン達も水遊びに興じる中、シャンは大傘の下で優雅に体を横たえている。
ヤンル「シャンさんは泳がないんですか?」
シャン「あら、私の水着が見たいの、ヤンル君?」
ヤンル「い、いえ、そういう訳では」
シャン「ふふ。私はやーよ。こんな日差しの下じゃすぐ肌が焼けちゃうわ」
レイファン「もうお肌の曲がり角って奴かい?」
シャン「な、なによ。もう戻ってきたの?」
レイファン「でかいのが捕れたからね。ははは、大漁大漁! やっぱ南の海には変わった魚がいるねぇ!」
網でぐるぐる巻きにされた魚?を投げ出す。
レイファン「いやー、こんな魚見たことないよ。食えるのかねぇ?」
ホワイト「も、もごもごー!」
シャン「・・え?」
ヤンル「・・こ、これは・・魚・・ですか?」
レイファン「魚っしょ? 鱗あるし」
ホワイト「もが! ボクは魚じゃなーい!」
レイファン「うわ、しゃべった! なんだい、こいつは!」
シャン「なんだいって、人魚でしょ? 私も本物を見るの初めてだけど」
ヤンル「これが人魚さんですか・・」
ホワイト「いきなり網で捕まえるなんて・・、キミ達は誰だ!」
レイファン「あたしらは華国のもんさ」
シャン「山の中の国で、海を見る機会があまりないのよ。いきなり捕まえてごめんなさいね」
ホワイト「むむ、謝るならそっちのキミが謝りなさい!」
レイファン「なんでこれから丸焼きにして食おうって獲物に謝るのさ。こんな珍しい魚、さぞや珍しい味だろうねぇ」
ホワイト「不老不死になれるとか病気が治るとかいう理由で狙われたことはあったけど、ストレートに魚だから食べるって言われたのは初めてだー!」
レイファン「不老不死? あんたを食うと不老不死になるのか?」
ホワイト「(しまった、やぶ蛇!?)」
レイファン「・・なんだい、毒魚かい・・」
ホワイト「ど、毒?」
レイファン「はぁ・・。もういいよ、あんた、とっとと海に帰んな。しっしっ」
ホワイト「うわ、すごく冷淡! キミは不老不死になりたくないの?」
レイファン「不老不死なんて興味ないよ。あたしゃ好きなように生きて、生き飽きたらおっちぬだけさ」
ホワイト「(そういえば不治の病を患っていたあの人も、不老不死を求めなかったっけ・・)」
シャン「ちょ、ちょっと、待ちなさい、レイファン! 不老不死、不老不死よ!?」
レイファン「ああ、タチの悪い病みたいなもんだねぇ。人はまともに歳とって死ぬのが一番さ」
シャン「何言ってるの! 永遠の若さが手に入るのよ! 見逃す手はないわ!」
レイファン「でも若返るわけじゃないっしょ? シャンの場合、もう手遅れなんじゃない?」
シャン「な、なに言ってるのよ。私はまだ若いわよっ! 四捨五入するとまだ二十歳なんだから!」
ヤンル「あれ、シャンさんて確か、にじゅうな・」
シャン「しゃぁ!!」
ヤンル「へぶし!!」
シャン「ふっふっふ。邪魔者は片づいたわ。さぁレイファン、その人魚を渡しなさい」
レイファン「渡すもなにも、もう逃げてるんだけど」
シャン「え、嘘!」
ホワイト「なにかお取り込み中だから、ボク帰るね。じゃ!」
シャン「ちょ、待てや、ゴルァ!!」
泳ぎ去るホワイト。
シャン「地の果て、海の底まで追いかけて、必ずその肉を喰らい、血を啜ってやるわ!! 待ってないさい、私の不老不死!!」
華国と人魚族が交戦状態に入った!

以下執筆予定 あくまで予定。

  • 復讐鬼、出会う(vsキアン)
  • クーニャンの合コン大作戦(vsアーベントイヤー)
  • 復讐の時来たれり(vsブランデンブルグ)
  • 爺さんは殺せない(vsノーンタトレン)
  • いい男だねぇ〜(vsシャルレイン)
  • ありがたやありがたや(vsグレンド)
  • あたしの首を刎ねな。そして平身低頭し降伏するんだよ。なぁに、国が残りゃ復讐の機会もあるさ(レイファン死亡時)
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華国撃破時会話風SS


アスレーク撃破時
レイファン「師匠の具合はどうだい?」
シャン「なんとか助かりそうよ。今、ヤンル君が付きっきりで看てるわ」
レ「さすがの師匠も、魔法はかわせなかったようだねぇ? ふっふっふ。まぁたまには骨休みするのもいいさ。
 さて、では連れてきておくれよ。師匠をあんな目に遭わせた奴を」

戦乱を免れた豪商の館。後ろ手に縛られたアスレークは悪びれた風もなく、堂々とレイファンの前に立っている。
アスレーク「正式なお目見えは初めてだな。セルヴァート公アスレークだ」
レ「あたしは華国を束ねてる、レイファンってもんさ。
 ふ・・ん。もっと年を食ってるかと思ったけど、随分と若いねぇ」
ア「華国の女王は血肉を喰らう悪鬼という噂を聞いていたが、噂は当てにならぬものだな。
 そなたも随分と若く、そして美しい、東方風の美を体現しているかのようだ」
レ「お褒めにあずかり光栄だね。それが敗軍の将の言葉でなければね。
 さて、昨日のあんたの戦い振りは見事だった。本陣に切り込まれ、あたしの師匠までが大怪我。
 正直、うちがここまで苦戦したことはなかったよ。貴族ってのはもっとヤワかと思ってた」
ア「こちらこそ、お褒めにあずかり光栄の至り」
レ「全く大したものさ。包囲してたのはこっちなのに、終わってみればこっちのほうが被害が大きいなんてね」
アスレーク、窓の外をちらりと見る。
ア「街はまだ燃えているようだな」
レ「そう、あんたの策でね。水の都フェルミナは今や火の都、明日には消し炭の都ってわけさ。
 ・・まさかろくな武器も持たない市民を蜂起させて、こっちを逆包囲するとはね。
 しかも接近戦は苦手な魔術師達に、至近距離からの爆炎の術を使わせて、無理矢理に包囲を突破。
 あんたを含む精鋭だけで本陣に切り込んで来るなんてねえ」
ア「・・私の部下達はどうしたかな?」
レ「死んだよ。全滅さ。包囲網に残された魔術師達も。ついでに蜂起に加わり火を付けて回った市民達も
 片っ端から殺したよ。反逆の芽は摘んでおかないとねぇ?」
ア「ネフェルドが槍使いに討ち取られたのは見たが、そうかリュファスも死んだ・・か。
 (館に残りマリードを呼び出していたルネリーも恐らくは・・。
 ミス・クローニアは、さて。ふっ、彼女のことだ、うまくあの乱戦から抜け出しているだろう)」
レ「だが素晴らしい戦術だった。あんたは勝ち方ってのが分かってる。
 そして、勝つことの『意味』を分かってる」
ア「勝つことの意味?」
レ「そうさ。どんな卑劣な手を使おうと、どんな犠牲を払おうと、あんたは勝利を目指した。素晴らしい!
 そして勝ちさえすれば、どんな卑劣な手もどんな犠牲も全てが正当化される。勝つための素晴らしい手段だと誉められる。
 あんたはそれを理解し、実践して見せたわけだ。・・あと一歩及ばなかったけどね」
ア「本陣に、そなたはいなかったな」
レ「こらえ性が無くてね。その時は前線に出てたのさ。あたしがいれば、倒れていたのは師匠ではなくあたし。
 勝っていたのは、総大将を打ち倒したあんた、だったかもねぇ」
ア「そなたの性格に対する情報収集が足りなかったのが敗因ということか。次への教訓としよう」
レ「おや、次があると思っているのかい?」
ア「私の知略、魔術、人脈、むざむざと捨てるのは惜しいと思わないか」
レ「はっ、あたしの部下になろうってのかい? 軍師役にでも?」
ア「そうだ。私の知略にそなたの武勇が合わされば敵無しではないかな」
レ「ふっふっふ。遠慮しておくよ。あんたは確かに優秀だ。だがあんたは軍師にはなれない。
 軍師はあれだけの犠牲を払う策を進言できない。あれは全ての犠牲を自分の責任と出来るものにしかやれない。
 あれは『王』の所業だ。全ての汚名、犠牲を飲み込んで、勝つことで正当化する。『王』にしかやれない。
 だからあんたは人の下にはつけない。必ず反逆する。あたしゃ寝首をかかれるのはごめんだよ」
ア「そうか・・。ならば私と結婚しようではないか」
レ「あ? はああ?」
ア「私もそなたも都合よく一人身だ。私を部下にしなくとも、私を利用すればいい。私は大貴族、皇帝の血を引いているぞ。
 私の妻となれば『合法的』に皇位につける。まず私が即位し、すぐに退位してそなたに皇位を譲るのだ。どうかな」
レ「・・・」
ア「悪い話ではないはずだ。人は力による支配には反発する。しかし正統なる血筋による『権威』の支配にはおとなしく従う物だ」
レ「く、くふふ。は、はーっははっ!」
ア「私と組めば貴族達の全面的な協力も得られるぞ。フェルミナは貿易港、有り余る富も全てそなたの物だ。
 また教皇とも繋がりがある。大陸全土の支配も遠くはない」
レ「は、は、は。もういい、もういいよ、アスレーク・セルヴァート。
 あんたは大した男さ。
 この状況、この段階、全ての兵力を失い、全ての側近を失い、その身一つであたしの前に引きずり出されてなお、
 そんな口をきく! まだ生き延びようとしている! まだ勝てると思っている!
 ・・今まで、多くの敵を打ち倒してきたよ。復讐のためにたった者、国を守ろうとした者、正義の名を振りかざした者。
 だがどいつもこいつも、甘ちゃんだった。闘争の、戦争の、殺し合いというものの本質がまるで見えていない。
 そいつらは命乞いはしなかった。もはやこれまで、とか悪には屈しない、とか、馬鹿なことをほざいて死んでいったよ。
 名誉ある敗北だの、尊厳ある死だのを選んだってわけだ。どう思う?」
ア「・・愚かなことだ」
レ「そう、愚かさ。生きてさえいれば、いずれ復讐できる、勝つことも出来る。
 だが死んだら? 死者に何が出来る? 死者に復讐できるのかい? 死者に国を守れるっていうのかい?
 死ねば全てを失う。成すべき事も、護るべきものも! 奴らはそれが分かっていなかった。
 だから勝たねばならない! 戦うからには!! どんな策を弄しても、どんな卑怯な手を使おうとも!
 敗北には一片の価値もないのだから。
 そして武運つたなく負けたとしても、その時はどんな卑屈に振る舞おうとも生き延びるべきさ!
 あんたはそれが本当によくわかっているよ 」
ア「心外だな。私はそなたにとっても有意義な『取引』を持ちかけているだけだ」
レ「だから、あんたは大した男だと言ったのさ。今まで戦ってきた男の中じゃピカイチだね。
 そう、最高の敵『だった』」
ア「過去形で語るのは早いだろう。私はそなたの最高の夫になれるかも知れない」
レ「くっふっふ。分かってるだろう? 最高の敵、だから殺すのさ。
 確実に、二度と生き返らないように! それがあんたに対する最高の敬意なんだからね」
ア「・・ふぅ、やれやれ。どうもここまでのようだな」

シ「斬首でいいのね? では処刑場に・」
レ「まぁお待ちよシャン。従容と死を受け入れるようなタマじゃないって言っただろう?
 うちの処刑人のシェイシュンは、そりゃ有能で忠実な男さ。だがね、小さい娘が一人いるんだよ」
シ「え? なんの話?」
レ「その娘を押さえればね、『斬首を回避することだって不可能じゃない』ってことさ」
シ「ま、まさか?」
レ「勝つためならどんな手も使う、どんな犠牲も払う、そんな男が負けたときのことを考えていないと思うかい?
 処刑人を買収する、または人質を取り脅す。それくらいの手駒は残ってるだろ」
ア「・・・」
シ「ではどうするの?」
レ「ここで殺すさ。あたしの手で、しっかりとね。
 部下にしてくれだの、結婚しようだの馬鹿な事を言ったが、それも策の内。
 殺されないように粘れるだけ粘ったが、ついには諦めた。という姿勢を見せておきたかったのさ。
 こっちを油断させるために。
 だがねぇ、その目は、全てを諦めて死んでゆく者の目じゃないんだよ。
 ギラついて、野望に燃え、諦めることを知らない目だ」
ア「・・粗暴で単純と聞いていたが、まるで野の獣のように用心深いな。
 そう、まるで虎だな、そなたは。
 しなやかで美しく、他者に媚びることなく、己しか信じない」
レ「そうさ。あたしは虎だ。とびっきり残忍な血に飢えた虎さ。
   ・・だから、もう死ね」
ア「待て、もう一つ取引の材料がある。私は、私はそなたの姉を殺した者を知っているぞ!」
レ「(にぃ)」
ひゅんっ! どぶっ! レイファンの青竜刀がアスレークの胸を貫く。
ア「ぐ、(ごぶっ) は、はぁああ・・」
レ「なるほど、それが最後の策、あんたの切り札だったのかい。
 確かにあたしは姉上の復讐のために立った。でもそれが全てじゃない。
 直接殺したのが誰かは問題じゃないんだよ。あたしゃ帝国も貴族も滅ぼすともう決めてるからね」
ア「貴族・・ではない・・。だが知らぬなら・・その方が面白いかも知れぬな・・。
 は、は、は。
 ・・返り血を浴びたそなたは・ぞっとするほどに美しい・・」
レ「死にゆく者が世辞をいう必要もなし、素直に受け取っておこうかねぇ。
 あんたも色男だよ、セルヴァート公爵様」
レイファンは血まみれのアスレークに口づけをすると同時に、突き立てた青竜刀をぐいっとひねった。
びくっと体が震わせると、アスレークの体から力が抜け、目から輝きが消える。
レ「別の形で出会っていたら・・いや、その時はここまでいい男には思えなかっただろうねぇ」
ぺろり唇についた血を舐め取ると、妖艶な笑みを浮かべる。
レ「さぁて、小煩い師匠が寝ているうちに、残敵でも掃討しますかね」

一人たたずむシャン、冷たくなったアスレークの遺体を見下ろす。
シ「この男は本当に知っていたのかしら? ヤンファン様を殺したのが私だということを。
 ・・まだ、知られるわけにはいかない。貴族達を一人残らず殺すまでは」

アスレークが皇帝の血を引いてるとか、レイファンが皇位につけるとかはアスレークの嘘です。
たとえ皇帝の血を引いていたとしても、皇位継承権は相当下のはずだし、皇帝の配偶者に皇位が継承されるというのも
あり得ません。

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