ドリルは漢のロマンだ




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ゲルニード編


白き獣王 ゲルニード

白き鱗、赤い瞳。リザードマンの奴隷階級として生を受けた彼はアルビノであった。
蛮勇を誇り沼地に覇を称えたゲラ=ハ大王が無謀なるリュッセル攻城戦において戦死し、
沼地に再び群雄割拠が訪れた時、彼はその真の才覚を露わにする。
『邪眼』 他者の意志を奪い、思うがままに使役する。
その鮮血のように赤い瞳は同族のみならず、野に巣くう獣たちをも魅了した。
彼はその力によりビースト沼の一族を瞬く間にとりまとめた。

粗暴なるリザードマンに秩序を与え、不器用な彼らのために簡素な弓の扱いを教え
資質のあるものには魔法をも教示した。

彼は沼地のリザードマン諸族を統合せんと、軍旗を進める。ゲラ=ハ大王に匹敵する覇権を、はたまたそれ以上のものを手に入れるために。
寡黙なる獣王ゲルニード、沼の泥と返り血を受けながらも彼の白き鱗は汚れなく輝き、
深い知性を湛えた瞳はルビーのように煌めく。

アルビノのリザードマンのアイデアは、某アクションRPGから



ゲルニード出征編


ゲルニード「長老」
ジェイク「おお、ゲルニードか。征くかね?」
「うむ、武器、弓矢の調達も魔法の鍛錬も終わった。明日、出征する」
「心配はない。お前の知略、武勇は沼地全域を支配するに足るものだ」
「だが、沼地の外にも世界は広がっている・・」
「そう王都ルートガルドでは宮廷魔術師が王位を簒奪し、騎士団と諸侯はそれに反旗を翻し
リオーム王家の生き残りはフェリル島に逃げ込んだという」
「・・・」
「歴史の流れが急になっておる。砂漠の民や山のドワーフ、海賊どもも蠢動しておる」
「そして魔王も、まだ生きているとか」
「そうじゃ。沼地を統一し我らだけの王国を作っても安穏とは暮らせまい。動乱の時代じゃ」
「その中で我らがいかに振る舞い、いかに生き延びるか。それが問題ということだな」
「ゲルニードよ、生まれ落ちた時から鬼子と言われ、忌み嫌われてきたものよ。
わしが長い修行に末に身につけた以上の魔力を持ち、なにより赤き『邪眼』の所有者よ。
お前はリザードマン一族の王で留まる男ではない。より大きな覇気を持ってこの時代に挑む者だ」
「・・・」
「首を振るな。お前が時代の潮流から目を背けても。あちらが放ってはおくまい。
なんにせよ、外部からの勢力が迫る前に沼地の統一は果たして置かねばならぬ。
その後は、状況次第ということになろう」
「その時、状況に動かされるのか、状況を動かすのか・・」
「それはお前次第じゃ」
「・・全ては、俺次第・・か」

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ゲルニード出征編 別バージョン


「師よ」
「ゲルニード。ついに出陣かね?」
「ああ、まずは沼地の諸族を傘下におさめる」
「そして西に向かうか」
「そうだ、『約束された土地』へ。我らが一族の生まれし場所へ」
「・・わしはそれをお前に教えたことを後悔しておるよ」
「ほう?」
「それを教えた時から、お前は変わった。それまでは邪眼の力を隠し、大人しく優しい少年じゃった」
「ははは、今はそうではないと言いたいようだ」
「あの時以来、お前は邪眼の力で他人を操り、野の獣を使役し、自らの権力を高めることに狂奔しおった。
偉大なるゲラ=ハ大王の娘をたぶらかし、まんまと王の婿に収まると、今度は無謀なリュッセル攻略を進言したな」
「くくく。そして、あの蛮勇しか知らぬ馬鹿王は死んだ」
「戦後王位につくや、自分に従わぬものは放逐、粛正し、あるいは邪眼で支配下に納め、恐怖政治を始めた」
「師よ、これもそれも約束された土地へ行くための手段にすぎぬ」
「我らリザードマンが生まれた土地。西方の彼方にある、海のごとく砂地が続く土地、『砂漠』。そこへ向かうか」
「生き物が故郷を目指すは当然ではないか。いつまでもこのような薄汚い沼地に居続けるつもりはない!」
「すでに何代にも渡って我らはここで暮らしてきたではないか。今更砂漠に帰る必要がどこにある!」
「・・やはりあなたは反対なのだな?」
「当然じゃ」
「・・・」
「・・ぐっ! やめよ! わしに邪眼を向けるのはやめよ!」
「ふっ。やはりあなたのように魔道に通じたものには邪眼が効かぬか。ではしばらく軟禁させてもらいますぞ。
私の出陣中にやっかいを起こされては困る」
「師である私を捕らえるか」
「師であるからこそ、殺さぬのです。私はあなたに感謝しているのですよ、約束された土地を教えてもらったことをね」


ゲルニードはビースト沼のリザードマン一族を集め、出陣を布告した。
「西の彼方にある、砂地が海のごとく広がる土地、砂漠。我らが一族はそこで生まれた!
しかるに、今やこのような沼地に追いやられている。
我らは、我らが一族に与えられた当然の権利を行使する! 遙かな地、約束された土地へ帰るために!
これより沼地の諸族を統合し、兵力を蓄え、西の方、砂漠へ向かう!
中原を治めし人間どもは、今浅ましい権力争いを起こし疲弊しきっている!
我らが頭数は少なしといえど、今こそが勝利の時! 奴らを追い払い、我らが故郷に帰るのだ!」
「おおー! 獣王ゲルニード様!」「我らが救世主、ゲルニード様!」
「何処までもあなたについて行きます!」「ジーク・ゲルニ!」
「ジーク・ゲルニ!!!」

「出陣!!」

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