ドリ漢別室 バランスオブパワー リプレイ アメリカ編




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最初に


Balance of Power バランスオブパワー は非常に説明しにくいゲームだ。このリプレイを読んで多少なりともバランスオブパワーを理解して頂ければ幸いである。

受け持つ国はアメリカ。このゲームは基本的にはアメリカ目線で作られているので、まずアメリカでプレイするべきだろう。 難易度的にもアメリカのほうが楽ではあるし。 難易度は上級者レベル。これは革命、クーデター、フィンランド化が起こるレベルである。貿易や戦争のある多極化時代レベルは後に回すとしよう。


今回のアメリカの基本戦略として、
・南北アメリカ大陸をがっちりと手中に収める
・泥沼になりやすいアフリカにはなるべく手を出さない。
・中東やアジアも友好国を守る程度にすることとする。
というものと決める。手持ちの資源は限られており、世界の全てに手を出すわけにはいかないからだ。

バランスオブパワーではこちらの政策立案と、相手の政策への懸念は同時に行える。まず相手の政策を調べて、危険な政策には懸念を示して撤回させ、撤回出来なかった場合はそれに対応する政策を立案する、という流れがわかりやすいだろう。

具体的には
・まず主な出来事、反政府勢力の動向、クーデターの可能性、フィンランド化傾向などを見て世界の情勢を掴む。
・相手国の政策を見て、こちらの友好国への工作を排除する。
・こちらの政策では、まずより上位の条約を結べないか確認する。親密度は毎ターン変化するのでこまめに確認。
・革命、クーデター、フィンランド化が起きそうな友好国へ支援を行う。
・革命、クーデターが起きそうな敵対国へは工作を行う。ただし相手の反発があるので無理はしない。
・軍事援助予算、経済援助予算に余裕があれば、まだ親密でない国へ支援し、友好国へと変化させる。
・次のターンへを選択し、こちらの政策に対する相手の反応に対処する。対処を誤れば一発で核戦争が勃発し世界は滅ぶ。
この流れを8ターン繰り返し、9ターン目でゲームは終了となる。

それでは早速ゲームを始めるとしよう。おっと、このリプレイはバランスオブパワー デザイナーズノートのリプレイの口調を敢えて真似している。



ターン1 1989年 その1



まずは世界情勢>主な出来事から世界情勢を見てみよう。アフリカで革命、フィンランド化が起きている。アフガンや北朝鮮もフィンランド化している。 第一ターンのイベントはスコアに影響しないが、これでアフガンと北朝鮮はさらにソ連よりの国となったことがわかる。


続いて世界情勢>勢力圏から勢力圏を見てみる。アフリカはほぼソ連の勢力圏に入っているのがわかる。 この土地でアメリカよりとして期待できるのはモロッコ、チュニジア、南アフリカの3国くらいだ。 南アメリカはブラジルとアルゼンチン以外はアメリカ圏だ。 中南米ではキューバとニカラグアが完全なソ連よりの国であり、この二国以外はアメリカの同盟国として確実に掴んでおきたい。


続いて世界情勢>反政府勢力の動向から反政府勢力の動向を見よう。うーむ、アフリカは革命真っ盛りだ。ここにヘタに手を出すのが危険だとよくわかる。中南米もブラジルを除けばテロリズム段階の国が多く、ボリビアは市街戦にまで突入している。ここには介入しないわけにはいかないだろう。


さらに世界情勢>クーデターの可能性からクーデターの可能性も見る。クーデターは主に財政難により起こる。アフリカでは数少ないアメリカよりのモロッコ、そしてアジアでもインドネシアでクーデターの可能性がある。ここには経済援助を行うとしよう。


また超大国と他の国との関係は、アメリカ、またはソ連を選択状態にしたあと、国家情報から見ることが出来る。 初期状態で自国がどの国にどれだけ援助しているかなどを掴んでおいたほうがいいだろう。アメリカはエジプト、イスラエル、西ドイツに多額の援助をしている。予算が足りなくなった場合、これらの国から援助額を徐々に引き下げることになる。

ここまでの現状では相変わらずアフリカは泥沼であるということ、中南米には軍事的、経済的に支援を必要とする国が幾つもあることがわかる。アフリカは見捨てる戦略なのだから、まず中南米に集中しよう。

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ターン1 1989年 その2


それではまず出来事>ソ連の政策 からソビエトの政策を見ていくことにしよう。 ベトナム、ユーゴスラビア、チェコスロバキアなど友好国への派兵や支援が多い。これらには懸念を示しても絶対に勝ち目はない。


こちらの友好国への敵対行為として、まず南アフリカへの非安定化工作が目に付いた。 勢力圏はNeither(どちらでもない)であり、Relationship(親密度)はアメリカに好意的、ソ連に冷淡である。 アフリカ大陸ではモロッコ、南アフリカ、チュニジア辺りだけはアメリカにも勝ち目がある。ここは勢力圏、親密度的に引く理由はない。 顧問団も「恐れることはない」「勝てるでしょう」とこちらの有利を示している。よし、ここは懸念とするで懸念を示して見よう。


Politburo(ソ連共産党政治局)は「変更の理由がない」と言ってきた。これは好戦的な雰囲気は感じられない。相手も自分の正当性を強く主張できないわけだ。この時点では掛かっている威信値はゼロ(懸念を示した時点では、常にゼロから)。 双方の重要度ではアメリカがUtmost(最重要)で、ソ連がConsiderable(無視できない)。 重要度を見ても、相手のメッセージを見ても、こちらに有利な状況だ。ここは挑戦するでもう一押ししよう。


The USSR will honor the imperialist petition(ソビエトは帝国主義者の嘆願を尊重するであろう)。 やれやれ、小憎い言い方だが、こちらの圧力に負けてアフリカへの非安定化工作を打ち切るということだ。 ソ連の政策を見るのを取りやめて(ESCを押す)スコアを見ると、なんといきなり38ポイントも取っている。 南アフリカは最大威信値46ポイントの中規模な国だが、これだけのポイントを貰えるというのは思ったよりも大きな危機だったようだ。 勢力圏を見てみるとNeitherからSlighty USAになっている。危機に勝つことでこちらの勢力圏に引き込めたようだ。 よしよし、これで南アフリカへの援助がしやすくなるだろう。

続いてベネズエラと通商条約を結ぼうとしてるのが判明した。ベネズエラは南米のアメリカよりの国であり、ソ連とは中立状態である。 ここはソ連側と仲良くさせる必要は無い。懸念を示すことで、すぐに引っ込めた。 同じようにメキシコとも通商条約を結ぼうとし、ここもすぐに抗議してポイントを得た。

チュニジアに対しては反政府勢力に援助を行ってきた。ここは政権はややアメリカよりだが、勢力圏としてソ連。こういった国が一番判断が難しい。一度懸念を示すが、やや強硬な返事が返ってきたために、ここは引くことにする。 アフリカにはあまり手出ししないというのが基本戦略だからだ。この件では1ポイントを失うことになったがこの程度はなんでもないだろう。

ソ連はアフリカ諸国の多くに援助を送ったり、また反政府勢力に援助しているが、基本戦略に沿ってこれらは無視することにする。 ボリビア、グアテマラ、エルサルバドルなどへの反政府勢力への援助はこれらを全て排除した。 ソ連よりのキューバとニカラグア以外の中南米は守らなければならない。コスタリカへの対応ではデフコン3まで進んだ。こちらが圧倒的に有利であってもここまでデフコンが進むのは危険である。デフコンに入った段階でわずかながら常に核戦争の可能性があるからだ。

とはいえ中南米への工作は全て排除することができた。それ以外の政策は無視し、結果的に66対-67のスコアとなった。

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ターン1 1989年 その3


ではこちらの政策を決定しよう。 まずは条約締結(政策決定>条約締結)から行う。なぜなら初期状態の条約から、より上位の条約へ結べる可能性があるからだ。強い条約を結ぶことで援助可能額の最大値が増え、軍事基地協定以上なら政府への派兵も可能になる。

守るべき中南米諸国と条約交渉を行うが、残念ながら上位の条約を結べた国はない。 一番守りたいボリビアとは通商条約のままだ。この条約では軍隊を派遣することはできない。軍事援助と経済援助で立ち直って貰うことに期待するしかない。

軍事基地協定を結んでいる国は兵士を派遣する(政策決定>政府への派兵)。超大国の兵士は非常に優秀であり、小国のテロリスト達を押さえ込むにはこの数でも十分だ。 続いて軍事援助(政策決定>軍事援助)、経済援助(政策決定>経済援助)も行う。反政府勢力に苦しむ国に軍事援助が有効なのは当然だが、余裕が有れば少額でも経済援助を行うのもよい。経済に余裕が生まれれば其の分国家予算を軍事費に回せるようになり、反政府勢力への抵抗力が高まるからだ。 また、毎年の援助によって親密度が高まれば、より上位の条約が結べるようにもなる。

経済規模の大きい国には、援助はあまり有効ではない。国家予算のほうがはるかに大きいからだ。逆にいうと小国へはあまり多額の援助でなくても、十分に効果がある。

救うべき国が多いので、あまり一国に多額の予算を割くべきではないだろう。ただ、アフリカに手を出さないことにした以上、中南米以外にはあまり軍事援助をする機会はないので、軍事援助の予算は全て使い切るつもりで構わない。

アルゼンチンは政権の親密度がややソ連よりで、勢力圏は中立。政府の思想は強い右より。与えている威信値はアメリカに-4、ソ連に+4。なんとかアメリカよりにしたいが、ここは無理しないほうがいい。少額の経済援助だけしておき、懸念を示されたらすぐに引くことにする。

他の地域に目を遣ると、フィリピンではゲリラ戦にまで発展している。ここは相互防衛条約を結んでおり見捨てるわけにはいかない。勢力圏もアメリカが強いので、ここには一気に10万の兵を送り込み、反政府勢力を壊滅させることにする。安定したらこの兵力は引き上げればよい。 インドネシアにはクーデターの可能性があるので、多めに経済援助を行っておく。

反政府勢力の動向も、クーデターの可能性もない平和な地域、ヨーロッパや日本にはなんの政策も立てなくていいだろう。 アメリカに対してフィンランド化しつつある国には外交圧力を掛けることでフィンランド化を促せるが ソ連の反対にあうかもしれないし、フィンランド化しなかった場合に親密度が下がるので、まだ手を出さないことにする。

さて、それでは次のターンに進もう(Game>次のターン)。 。

ソ連の懸念

次のターンの前にこちらが行った政策に対して懸念を示してくる。今回は友好国への援助行為しかしてないので、殆どの懸念は拒絶してよいはずだ。

インドネシアに経済援助を行った事への懸念が示された。インドネシアはアメリカより、アメリカ圏の国なのだが、援助額が大きすぎたことがソ連の目を引いたらしい。強行に反発したところ、デフコン1まで突入して勝利した。 なんという危ない勝利! こんな危険を冒す段階ではない。もう少し少額から援助すべきだったかもしれない。

とはいえこの大きな勝利で一気に90ポイントも獲得した。最初のターンで大きなアドバンテージを得ることが出来た。 中南米への援助にもいくつかケチを付けてきたが、全て一蹴する。ここはアメリカの勢力圏なのだから、ソ連に口出しはさせない。

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ターン2 1990年



いくつかの危機に勝つことでこちらのスコアは209まで上昇し、ソ連は-98となった。ソ連のスコアがやや回復している。 レバノンと北朝鮮でフィンランド化が起こったようだ。 出来事>その他の国のニュースを見ることで、その出来事によるスコアの変動がわかる。


見ると北朝鮮でのフィンランド化はこちらに-14、ソ連に-14の威信を与えたようだ。北の将軍様はますますソ連よりになったというわけだ!

中南米では有り難いことに革命は起きなかった。前ターンに行った援助が効いたようだ。市街戦にまで発展していたボリビアも多額の軍事援助と経済援助でテロリズムの段階まで回復した。反政府勢力の動向を見ても、色が薄れて反政府勢力が弱まったのがわかる。 クーデターの可能性を見ると、チリにおけるクーデターの可能性が非常に高まっている。ここにはさらなる経済援助が必要か。

ではソ連の政策にケチを付けるとしよう(笑)。なんとソ連は中国への非安定化工作を行っていた。中国の様子を見てみよう。中国を選択し、ブリーフィングノート>詳しい国家情報からだ。


中国は極めて扱いにくい国で、この段階では政権はアメリカより、勢力圏は中立なのだが、とにかく最大威信値が大きく662ポイントもある。こういった国で危機が起こると、かかる威信値が膨大(一気に数千ポイント!)になり、そこまで大事になると相手は『絶対』に引かなくなる。 正直、中国には援助するにせよ、なんらかの工作するにせよ、一切手を出さないほうがよい。

非安定化工作はクーデターの可能性を高くするものだが、政府の安定度(Govt Stability)を見ると非常に強い、となっている。クーデターが起こることはないだろう。ここは無視しておくが、このソ連による中国への敵対行為は、短期的には親密度を下げポイントを失うことになるが、長期的にはフィンランド化を促し、大きなポイントを与えることになるかも知れない。

他の政策では、中南米への非安定化工作、アフリカへの支援が目立つ。アフリカへの工作は全て放っておく。冷酷なようだが、国際的な影響力が低い、すなわち最大威信値が低い国は放っておいてもあまり影響はないのだ。アフリカにもいくつか親アメリカ政権はあるのだが、必ず勝てるとは限らないので、全て見殺しにすることとする。

中南米への工作は全て強行に異議を唱え、撤回させる。ソ連の政策に対する一連のやりとりで、スコアは240対-128となった。 勝ちやすい中南米で勝つことで、着実にスコアを稼ぐのが勝利への道である。

さて、ではこちらの政策を立てるとしよう。 中南米へは残る全ての軍事援助を行うことにする。とにかく反政府勢力を撃滅してここを平和にするのだ。 クーデターの可能性が高いチリとインドネシアには残る経済援助予算を全てつぎ込む。政権が安定してから額を引き下げればいいだろう。 アルゼンチンには経済援助を増資しておく。

では次のターンに進もう。

ソ連の懸念

ソ連はアルゼンチンへの増資にケチをつけてきた。やや強行に反対してみると相手も強行に反発してくる。やはりここはすぐに引き下がるべきだっただろうか? デフコン2まで進んだところで引き下がることにする。21ポイントを失う。やれやれだ! 無用な危機を起こすことでソ連をますます好戦的にし、またアルゼンチンの勢力圏がソ連に近づくことになってしまった。 それ以外の政策に付いては殆どケチをつけてこなかった。

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ターン3 1991年


さて、1991年はソ連が崩壊した年である。バランスオブパワーの作者、クリス・クロフォードもこんなにも早くソ連が崩壊し、冷戦が終わるとは思わなかっただろう。


おやおや! 先ほどアルゼンチンで負けたのに、一気にスコアが開いたぞ、実に387対-196だ。 世界情勢を見ると、フィンランド化が多発しているのがわかる。 メキシコ、サウジアラビア、イスラエル、台湾、エジプトなどが一気にアメリカに対してフィンランド化し、ヨルダン、ビルマ、レバノンなどがソ連にフィンランド化している。前のターンでは全くその兆候は無かったのだが、デフコン2まで危機が進んだことで、世界中の国が米ソに対して恐れを抱いたようだ。

スコアに大差がついたのは、アメリカにフィンランド化した国は威信値の大きい大国だったからだろう。 フィンランド化により親密度が増した国は、より上位の条約を結べる場合がある。が、残念ながら条約に変化はない。反政府勢力が収まらないメキシコとは軍事基地協定を結んで派兵したかったが、まぁ仕方がないだろう。

では例によってソ連の政策を見てみるとしよう。 東ドイツに援助したり北朝鮮に10万の派兵行ったりしているが、これらは無視。アフリカへの施策は全て無視。ややアメリカよりのチュニジアへの工作だけは撤回させる。中南米への工作がわずかに続いているが、これも撤回させ、スコアは406対-215まで広がる。

ここまで差が付いても、まだ安心は出来ない。大技であるイランへの大侵攻がまだあるからだ。イランは双方の超大国と仲が悪く、ソ連は一気に50万への兵士を送り込むことがある。それによって一気に数百ポイントを稼ぐことがあるからだ。 また中国のフィンランド化もある。ソ連へのフィンランド化により、これまた数百ポイントのスコアが変動するのだから。

さてこちらの政策。 中南米では相変わらず反政府勢力が活動しているため、兵士や軍事援助を引き上げることができない。 チリのクーデターの可能性が薄れたが、インドネシアでのクーデターの可能性は高まっている。2000百万ドル(20億ドル)つぎ込んでもまだ足りないようだ。経済規模が大きい国には経済援助が効きにくい。安定しているイスラエルへの経済援助を引き下げ、インドネシアへの援助を最大にする。 他にはアフリカのチュニジアへ少量の援助を行おう。

それでは次のターンへ。

ソ連の懸念

ソ連はチュニジアへの軍事援助について懸念を示した来たが、重要度などを見るとこちらの方が上。強く出ることで引っ込んだ。 それ以外に懸念はなし。といっても、こちらも積極的な政策を行っていないので当然か。

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ターン4 1992年



やはり世界中でフィンランド化の嵐が起こっている。超大国が衝突しすぎたせいで、どの国も旗幟を鮮明にすることに必死なのだ。Show The Flag! そして恐れていたように中国がソ連に対してフィンランド化した。この影響は大きく、実にアメリカに-165、ソ連に+165ポイントものスコアを与えることになった。


ほかにもイタリア、日本、サウジアラビア、台湾、カナダ、エジプトがアメリカにフィンランド化し、イラク、ヨルダンがソ連にフィンランド化した。その結果、現在のスコアは363対-159。やや追いつかれたことになる。

中南米での反政府勢力はかなり収まってきて、メキシコ、ベネズエラはようやく平和状態になった。これで軍事援助額を引き下げることが出来る。

さてソ連の政策を見てみよう。 なんとビルマに10万もの兵士を送り込んでいる。ここはアメリカが強く出ることの出来る場所ではない。 残念ながら懸念を示しても勝てないだろう。ビルマは威信値の小さく国で、無理に救う場所ではない。ここは見捨てるとしよう。 アフリカ諸国への施策は無視、中南米への工作がまだ少しあったが、これらは撤回させた。

こちらの政策。 中南米はあらかた安定したので、手を出せるアフリカのモロッコ、チュニジア、南アフリカへの増資のみ行う。 では次のターンへ進もう。

ソ連の懸念

ソ連はチュニジアへの増資にのみ反応してきたが、強く出るとすぐに引いた。ここはもうアメリカの影響圏になったと思っていいだろう。

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ターン5 1993年



おやおや、またもフィンランド化の嵐だ。中国はまたもソ連よりになり、今度はフランスがアメリカに対してフィンランド化した。 スコアの変動はこれでとんとん。 スコアは376対-237。ソ連側のマイナスが少し増えた程度だろうか。

ビルマではソ連の侵攻が成功を収め、革命が起こった。そして反米、親ソ連の政権が誕生した。損失ではあるが、国力が小さいのでさして影響はない。 南アフリカでのフィンランド化で、ようやく国交協定から通商条約へ変更出来た。援助を行い、がっちり守るとしよう。

ソ連の政策を見ると、なんとコスタリカに10万の兵を送っている。これはすぐに撤回させないといけない。 すぐに撤回すると思いきや、なぜか強気の姿勢。デフコン3でさらに押して見ると・・


あなたは偶発的な核戦争を引き起こした。しかし、キノコ雲も、空にちぎれ飛ぶ遺体も表示されることはない。失敗にはなにも報われないのだ。

参った! 核戦争が引き起こされてしまった! いや、この言い方は正しくない。核戦争が起きる原因は常にこちらの行動のせいなのだから。

コスタリカみたいな小国のために世界を滅ぼしてしまったわけだ。 しかし強いアメリカの影響圏にある国への大規模侵攻を許すわけにはいかず、ここは押すしかなかった。 正しい行為を行っても世界は滅ぶことがあるという、手厳しい教えというわけだ。

さて、タイトルからロードゲームを選び、大人しくやり直すとしよう。有り難いことに現実と違ってやり直しが効くのだから。 ゲームをロードし、先ほどと同じところまで進める。コスタリカへの派兵にもう一度懸念を示して見よう。 うむ、今度はコスタリカへの派兵をすぐに引っ込めた。本来ソ連はこういう判断をするのが正しいのだ。 しかし前述したように、掛かる威信値がどんなに少なくても、デフコンの時点で偶発的核戦争は常に起こるのだ。 やれやれ。

さて、こちらの政策を行おう。 多額の援助をしてきたボリビアではようやく軍事基地協定が結べた。米軍を駐屯させれば一気に反政府勢力も大人しくなるだろう。 南アフリカも通商条約へと更新できた。 メキシコ、チリとも軍事基地協定を結び、軍隊を早速派遣する。軍隊がいるだけで、その国への発言力が大きくなるからだ。

クーデターの可能性を見るとインドネシアとチリ、メキシコで大きくなっている。インドネシアにはもう限界の40億ドル援助しており、これ以上はなにもしてやれない。

では次のターンへ進もう。

ソ連の懸念

ソ連はコスタリカ、パナマへの援助、派兵に文句を付けてきたが、一蹴する。いい加減、中南米はアメリカのものだと認めて欲しいものだ。また核戦争を起こしてしまうではないか。

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ターン6 1994年



アフリカ諸国でフィンランド化の嵐が吹き荒れ、インドネシアとチリは多額の経済援助にも関わらずクーデターが起こってしまった。 クーデターが起こってもすぐに敵対国になるわけではない。しかし政権の思想が真逆になるため、左より政権になったときにソ連との親密度が高まり、アメリカとの親密度が減る場合がある。 なにより同盟国で革命やクーデターが起こると、結んでいる条約の強さに応じて、隠しパラメーターである信用度が落ちるのだ。

カナダ、メキシコ、日本、イランなどがアメリカにフィンランド化し、スコアは459対-247とさらに開いた。 勝利は目前だが、一度核戦争を起こしているので大きな顔は出来ないw

さてソ連の行動を見てみよう。 友好国への援助は無視するとして、またもコスタリカへ派兵を行ってきた。 ニカラグアと強い同盟があるので、ニカラグアへの周辺国へは大量に派兵できるせいだ。今回もなんとか撤回させる。

こちらの政策は中南米は変更無し。南アフリカ、チュニジアへはさらに援助を増やす。アルゼンチンへほんの少し援助を増やしてみる。さて、どう出るか。 クーデターが起きてしまえば政権は一時的には非常に安定するので、チリとインドネシアへの経済援助を減らし、クーデターの可能性が高いメキシコには最大の援助を行う。 またクーデターの可能性が高まってきたイタリアとトルコにも援助するが、こういう大国への援助は効果が薄い。クーデターを防げるかは疑問だ。一度求心力を失った政権を立て直すのは容易ではない。

では次のターンへ行こう。

ソ連の懸念

ソ連はやはりアルゼンチンへの増資に懸念を示してきた。アルゼンチンはわずかにソ連よりなので仕方がない。ここは引こう。 チュニジアへの施策にも文句を言ってくるが、ここは強く出る。もはやこの国は強固なアメリカ圏なのだ。

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ターン7 1995年


クーデター、革命が起きない平和なターン。こちらの中南米対策と同様ソ連によるアフリカ統治もそこそこ上手くいっているのかも知れない。 しかしやはりフィンランド化が頻発。やれやれ、私は平和を求めているだけなのだが、世界はそう思わないようだ。 カナダ、日本、台湾などは全く何の政策も行っていないのに、なぜそうもアメリカを恐れるのかw スコアは実に588対-302。もうすうぐ最終ターンで逆転はあり得ない点差と言えるだろう。

ソ連の政策を見ると、なんと、今度はホンジュラスに50万の兵士を送り込んできた。もうヤケになっているとしか思えない。 無論、即座に抗議し、撤回させる。 点差が開くと過激な行動を取りやすいようだ。ホンジュラスのような小国は威信値が低いので、見捨てたとしても大勢に影響はない。 しかし軍事基地協定を結んでいる国を見捨てると信用度の低下が大きいのだ。絶対に見捨てることはできない。

さてこちらの政策。 都度重なる南アフリカでのフィンランド化で、ついに核による防衛条約まで結べるほどの親密度になった。早速結んでもいいが、またぞろソ連の敵対心を煽る可能性がある。軍事基地協定にとどめておくとしよう。反政府勢力もおとなしいし。 また中南米の多くの国で、軍事基地協定から相互防衛条約へと更新できた。兵士も5000から2万へと増やすことにする。すでに中南米は安定しているのだが、本国に兵士を遊ばせておいても意味が無い。

ペルー、チリ、メキシコ、インドネシアでまたまたクーデターの可能性が高まってきた。もう援助額は一杯だってのに。

では次のターンへ。

ソ連の懸念

中南米諸国と結んだ相互防衛条約について一々文句を付けてくるが、全て一蹴する。 はっはっは、この地における米国の覇権はすでに盤石なのだ。下がれ、共産主義者め!

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ターン8 1996年



このターンが始まった瞬間、私は目を疑った。 なんとスコアが74対228! どうなってるんだ!?  負けている! さっきまで600対-300ほどだったじゃないか??  全世界規模で、激しくフィンランド化が起こっている。原因はこれしかない。 すぐにその他の国のニュースを見てみた。

なんてことだ。 フィンランド化の傾向が全く無かった中国、東ドイツ、インド、韓国、イスラエル、トルコが一気にソ連にフィンランド化したのだ。 イタリア、日本、サウジアラビアはアメリカにフィンランド化したが、焼け石に水。 なんとこれらの国のフィンランド化で、アメリカに-500、ソ連に+500のポイントが入ったことになる。

やりすぎたのだ。 中南米へのソ連の介入を常に排除してきたため、アメリカとソ連の加虐傾向が非常に高まり、周辺国が一気に怯えてしまったのだ。

これは参った。 すでに最終ターン。スコアの差は大きくないとはいえ、再度逆転できるだろうか? 今まで封じてきたが、フィンランド化傾向が大きくなった国に、外交圧力を加えてフィンランド化を促すしかなさそうだ。 フィンランド化傾向をみてみると、中国、西ドイツ(味方じゃないか!)、スウェーデン、トルコなどがさらにソ連にフィンランド化する可能性が高い。西ドイツがフィンランド化すればもう勝てないだろう。 アメリカにフィンランド化しそうな国はイラン、サウジアラビア、カナダ、メキシコ、日本。これらをなんとかフィンランド化させて、ポイントを稼ぐしかないだろう。

まずソ連の政策を見てみる。 同盟国への援助ばかりで、つけ込むスキはない。またもニカラグアへの侵攻を企て居るがこれを一蹴してわずかにポイントを稼ぐ。

さて、こちらの政策だ。 このターンでなんとしてもフィンランド化を起こさないといけない。 まず中南米諸国にありったけの軍事援助を行う。次にクーデターの可能性があるメキシコ、チリ、インドネシアも最大の軍事援助と経済援助を行う。インドネシアとは相互防衛条約を結び派兵もする。

つぎにアメリカにフィンランド化しそうな全ての国に外交圧力(政策決定>外交圧力)を加える。親密度が下がるが、フィンランド化しさえすればポイントになるのだ。仕方がない。

米ソの覇権は、凶暴な軍事力と強引な威圧によって、その善悪が試されることとなった。さて、最終ターンへと進むとしよう。

ソ連の懸念

ソ連は中南米への援助に多少文句を付けてきただけで、こちらの外交圧力には全くの無言。 外交圧力はマイナスの影響力を及ぼすので、アメリカが味方である国に外交圧力を掛けることについては、むしろソ連の利益になると判断しているわけだ。

そして運命の最終ターンを迎える。

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ターン9 1997年



やった! 逆転したぞ! 309対33! アメリカの勝利だ! 正義のヤンキー魂が邪悪な共産主義者を駆逐したのだ! アメリカ万歳! 星条旗よ永遠なれ! U・S・A! U・S・A!


とはいえは途中までのスコアに比べれば、大きく見劣りするポイントだ。 この最終ターン、日本、台湾、カナダ、サウジアラビア、イタリア、フランスなどでフィンランド化が起こり、大きくアメリカのスコアを伸ばしてくれた。外交圧力が功を奏したのだろう。またイラン、アフガンなどではソ連へのフィンランド化が起こったが、挽回できる点差ではなかったわけだ。 メキシコ、チリでのクーデターも防ぐことはできなかったが、大勢に影響はなかったようである。

ゲームはこれで終了。これ以上のプレイはできないが、ブリーフィングノートから各国の状況の推移を見ることで、なぜその国で革命やクーデター、フィンランド化が起こったのかを研究することができる。

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終わりに


さて、今回のプレイを振り返ってみよう。

基本戦略は中南米を死守、アフリカは放置、それ以外の地域は適宜対処である。 まず中南米は守れたか? 最初のターンの反政府勢力の動向と比べて見れば一目瞭然。



中南米での活動は消滅寸前であり、ここに軍事援助、兵士の殆どをつぎ込んだ甲斐はあった。 この地域の国々はアメリカに感謝し、我が国の威信値を大いに底上げしてくれたことだろう。 また都度重なる危機を排除することで、そのたびにポイントを稼ぐことができた。 『勝てる場所で危機を起こして勝つ』これがポイントを稼ぐコツである。

アフリカはどうか。ここはしょっちゅう革命が起こり、手を出していたソ連はそのたびにポイントを失っただろう。親米政権が出来、条約を結べることもあったが無視した。ここを平和に保つだけの予算がなかったし、なによりソ連の勢力圏だからだ。

インドネシアなどでクーデターが起こったが、多額の援助のおかげでクーデター後も親密度は良好。

問題はフィンランド化である。 最終的にはフィンランド化が多発し、なによりもこれが勝敗をわけた。 これほどフィンランド化が起きたのは、おそらく中南米であまりにも危機を起こしたせいである。 アメリカ、ソ連双方の内部数値である好戦傾向や加虐傾向が高まり、世界中に両大国が武力を用いることを躊躇わない好戦的な国であると示しすぎたのだ。

ここへの援助はもう少し穏やかに行うべきだったのかも知れない。とはいえニカラグア、キューバを通しての侵攻は、これは断固として拒絶する必要はあった。 このせいで一度核戦争を引き起こすことになってしまったわけだが、ゲーム的に正しいことをしてもゲームオーバーになることがある、という不条理さには甘んじなければならない。

そしてフィンランド化のもう一つの要因は、信頼度の低下である。同盟国で革命やクーデターが起きると信頼度は下がる。その結果、小国は超大国が自国を守ってくれるという期待を失うのだ(内部的に言うと、期待軍事力の減少)。そうなると、不安に駆られた国はフィンランド化を起こしやすくなるのである。

今回はかなり慎重に同盟国を守ってきたつもりだったが、なかなか上手くはいかないものである。

このリプレイを見ればわかるように、最初に方針を定めたら、殆どの政策を第一ターンに行っている。以後はより援助を増やして行きつつ、相手の工作を撤回させるのに専念するという、極めて守備的なものだった。今回は予算に余裕のあり、同盟国も多いアメリカでプレイしたので、守りに徹しても勝つことができたが、もしソ連でプレイするなら、もっと積極的に攻めないと勝利しがたいかも知れない。

ただ、このゲームにおいての積極的というのは、核戦争の危険を敢えて犯すのと同義である。実際、ソ連での勝利は非常に難しい。無理をするとすぐにゲームオーバーとなる。アメリカでのプレイで十分慣れてからのほうがいいだろう。

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